小松市の農業
小松市は、石川県の南西部に広がる豊かな加賀平野の中央にあって、日本海に面しています。西側に平野部、東部に山地が広がっており、山のある東から西に川が流れています。
主に水稲が中心で作付面積は2,784ha、大麦が311ha、大豆が177ha、販売農家数は1,634戸です。
この他、トマト、ニンジンの生産が盛んで、県内最大の産地となっています。加賀丸いもや花卉など特産物も多く生産しています。
農作物紹介
米
霊峰白山が育む清流と肥沃な大地。雪深い冬は土壌を豊かにしてくれます。稲を力強く育ててくれる陽の光ふりそそぐ暑い夏と、農業を愛し、ねばり強く根気のある小松人気質が、おいしく、きれいな小松米を育てています。
栽培地域:市内全域
トマト
「ハウス桃太郎」を中心に栽培。小松のトマトには、生産者の「赤い情熱」がたっぷり。「実がしっかりしていて甘味がある」と好評です。部会では、環境にやさしく皆さんに安心しておいしいトマトを食べてもらおうと「マルハナバチ」を使った自然受粉でホルモン剤の使用を減らしています。また「もみがら養液栽培」で土壌消毒剤などを減らした低農薬栽培も積極的に行っています。ぜひ小松のトマトをご賞味ください。
栽培地域:苗代地区|みゆき地区|今江地区|国府地区|牧地区|月津地区
キュウリ
JA小松市管内では15件の農家がハウスでキュウリを栽培しています。形がよく、みずみずしさも申し分なし。JAではキュウリ専用の選果施設と保冷庫を設置し、市場にみずみずしく形のよいキュウリを5月から11月まで出荷しています。
栽培地域:苗代地区|みゆき地区|今江地区
タケノコ
JA小松市管内は東山町を中心にタケノコを生産。タケノコは新鮮さが命!旬の4月から5月中旬まで、毎朝生産農家が朝掘りのタケノコを集荷場に持ち込み、県内の市場に出荷しています。
栽培地域:苗代地区
シイタケ
シイタケは油で揚げても煮てもおいしく、健康食品としても注目されているポピュラーなキノコ。シイタケは、たんぱく質やビタミンなど栄養も豊富で、漢方薬にも利用されているほどです。栽培は、ナラやクヌギの木などにシイタケの菌を埋め込む「原木栽培」から、おがくずに米ぬかなどを混ぜて固めた「菌床栽培」が、比較的軽労働で年中良質のシイタケを栽培できるため、生産の主流になっています。生産者のハウスでは毎日、成長したシイタケを一つひとつ丁寧に収穫して選別し、パック詰めをして主に県内の市場に出荷しています。
栽培地域:那谷地区
ニンジン
小松ニンジンは甘みが多くて食べやすく、お子様にも大好評。生産量の7割を占める県内最大の産地として県内や関西方面に出荷しています。11月から出荷が始まり、18件の農家が毎日出荷に汗を流しています。
栽培地域:みゆき地区|月津地区|牧地区
ダイコン
JA小松市管内ではみゆき地区を中心に約14件の農家が青首ダイコンの品種「役者紀行」を栽培しています。春大根は5月上旬から、秋ダイコンは9月から収穫が始まり、主に県内の市場へ出荷しています。砂地で栽培するため形がよいダイコンが収穫されるため、「小松のダイコンは調理がしやすく甘みがある」と評判のダイコンです。
栽培地域:みゆき地区|今江地区
千石豆
加賀野菜の一つにあげられている伝統野菜の「千石豆(せんごくまめ)」。フジマメの一種で豆独特の香りと食感が人気です。小松市は県内最大の産地で、金沢など県内の市場へ出荷し、加賀料理などの材料として人気です。管内では特産品として10戸の農家がハウス栽培で生産しています。
栽培地域:みゆき地区
加賀丸いも
「加賀丸いも」は、手取川扇状地の肥沃な土壌に恵まれ、栽培の歴史は100年以上とも言われています。JA小松市管内では板津地区を中心に生産。丸いも栽培は、一つの種芋から一つしか実らず、春に種芋を植え、出荷するまで一年かかります。大半が手作業ですが、全国に誇る高品質で小松市の特産物に指定されています。武骨な外見から想像できない奥深い味は、「ふるさとの味」として多くの人に愛されています。
栽培地域:板津地区
加賀しろねぎ
やわらかくて辛みが少なく、甘みが強いネギです。市内では約20戸の農家が栽培。人気が高く、ほとんどが小松市内で消費されます。
栽培地域:牧地区|みゆき地区|月津地区
ルビーロマン
「赤くて大粒のブドウが欲しい!」
ブドウ農家の願いをかなえようと、平成7年春、石川県農業総合研究センター砂丘地農業試験場では、「藤稔」という黒色の大粒ブドウから採取した種400粒を試験圃場の片隅に播きました。
大切に大切に育てた幼木は、平成9年頃から実を付け始めました。しかし、400本の樹の中で赤い実を付けたのはわずかに4本。この中から、味、色、房や粒の大きさなどの品質、栽培のしやすさなどの地道な調査を繰り返し選ばれた1本が、「ルビーロマン」です。
栽培地域:今江地区|二ツ梨地区|若杉地区|苗代地区
い草
地域の伝統産業として約550年の歴史を誇る「小松畳表」。国内最北端の生産地、雪国育ちのイ草で織られ丈夫で美しい畳表は高級品として県内外から高い評価を得ています。又 畳表に向かない短いイ草を 色と香りを生かした商品開発を進めています。(イ草縄・イ草の敷物など)
https://komatsuigsamiyamoto.jimdo.com/
栽培地域:白江地区
トルコギキョウ
JA小松市管内は花の栽培も盛ん。なかでも結婚式や贈り物などに人気の花、トルコギキョウは3戸の農家が栽培しています。キキョウ、といってもリンドウ科の植物でピンクや白、紫など豊かな色彩と多様な品種が特徴でバラや菊に次ぐ人気の花です。
栽培地域:みゆき地区
ストック
JA小松市花き部会では、初夏のトルコギキョウに加え、冬場はストックを出荷しています。ヨーロッパでは古くから栽培され、古代ギリシャでは薬草として人々に親しまれてきました。花言葉は『愛の絆』『永遠の恋』。結婚のお祝いや恋人に贈る花として、よく使われています。
栽培地域:みゆき地区|今江地区|苗代地区